好きなものだけ見ていたい

拗らせやすいタイプ

当たり前が当たり前でなくなった日

 

 

あまりに突然のことすぎて、驚きは勿論だけど、なかなか実感湧かず受け入れられないのが大きいかも。

 
私がKAT-TUNに興味持ったのはいつだったろう。初めて買ったKAT-TUNのCDは4人体制になって最初にリリースした「楔」だった。前々から友達に、KAT-TUN良いよドームコン最高だよって聞いてて、音楽番組でのパフォーマンスもかっこいいし、タメ旅も特番のときから見てて面白かった。
中でもずっと気になってたのが田口くんだった。踊ってるときはあの長い手足を存分に大きく動かし、豪快かと思いきや結構細かく繊細に踊る。素敵だなと思った。まさに王子様だった。歌声も綺麗だし、あと何より笑顔が素敵だった。いつもニコニコしていて、彼のことよくわからないながらも「あ、この人良い人なんだろうな」って思ってた。
 
ちょうど一週間前の11月20日、ファミクラでKAT-TUNの目情が上がったとき、渋谷のカラオケでquarterコン見て、その格好良さと演出の豪快さ、華麗さ、そして隅々まで行き届いた「楽しませる気持ち」が溢れたステージに感嘆してた。昔の番組も見せてもらった。コンサートのときとはまた違う、楽しそうなKAT-TUNを、さらに魅力的に思った。
居酒屋でもKAT-TUNの話をした。本当に楽しかった。春コン楽しみだね、絶対行きたい!って何度も言ってた。私の中で、KAT-TUN熱が大いに盛り上がってきていた。
 
実は結構前から、年内にはファンクラブ入ると決めていた。春コンの発表あってから焦り始めたけどなかなか休みの都合がつかなくて、今月唯一時間のある11月27日に絶対郵便局行こうと、この日固く心に誓っていた。一刻も早く入りたかったけど、仕事は休めない。本当にもどかしかった。待ち遠しくて仕方なかった。
 
そしてベスアの日。仕事終わってから、今回のことを知って、時間差でひとり呆然としてた。もう全然わけわからなかった。
録画で確認しても全くわからなかった。喋る亀梨くんを、見てられないと思ったのは初めてだった。KAT-TUNのパフォーマンスが見ていられなかったのは初めてだった。つらかった。田口くん。田口くんだけはいつもの美しさを放ってた。異様だった。
 
それから色々考えは巡るけど、答えはひとつも見つからなくて、この迷路のゴールもわからなくて…
ただ、私はこれからもっともっと田口くんのことを知っていって、KAT-TUNのコンサートにも行って踊る田口くんを見てもっと好きになって、そう、うちわも買って、キャーキャー叫んで、KAT-TUNの演出ほんとすごいねKAT-TUN最高だねって言いながら楽しいお酒を飲むんだ、って当たり前に思ってた。そういう未来しか考えてなかった。
日が経って少しずつ心が落ち着きを取り戻すほど悲しみが募った。今とても悲しい。これから先見られると思っていた景色が見られなくなるんだ。春までKAT-TUNでいるって言っても、春コン白紙になったじゃん。田口くんが踊る姿をこの目で見ることなく終わってしまうのかな。嫌だな。
今更何を言ってもエゴでしかないけど、私は、もっともっと田口くんのこと知りたかった。知るつもりだった。掛け持ちばっかりしてるから、こんな奴にって思われるかもしれないけど、でも確かに興味があって、好きになったから。KAT-TUN田口淳之介をもっと知りたいから。コンサート行きたかった。踊る姿を見てときめきたかった。こんなよくわからない感情をぐるぐるさせて泣くために、田口くんを好きになったんじゃない。どうしたらいいんだろう。映像だけで魅せられて、一度も会えずに終わってしまうのかな。さみしい。
会いたいって言えばいい?言わないよりはちゃんと伝えるべきだよね。
もし会えるなら、それは私にとって最初で最後のKAT-TUN田口淳之介を見る機会だと思う。それでもいい。一瞬でもいいから、私のこの熱量全てをぶつけさせてほしい。悔いのないように。
 
終わりがわかってることほど残酷なものはないけど、でもこうして心の準備ができるのも、ありがたいことなのかもしれない。
 
田口くんの人生だから、自分で悩んで決めたことならそれでいいと思う。まだ納得はできないけど…私も社会人として働いてて、自分の置かれてる状況に当てはめてみたりしたとき、無理に引き止めることはできないなと思ったから。
それに対する矛盾した気持ちももちろんまだ燻ってるけどね。
 
だから今の私には、最初の思いのままファンクラブに入るくらいしかできない。無力だなと思った。
 
だけどまだ、好きを過去形にできない。